JACK 9
ハイヤーセルフからのアドバイス
今の僕に。これからの豊かな人生の為のアドバイスは?
そうセラピストが問いかけています。
すると、その彼の方の言葉です。
こやつは、頑固なんじゃ。
とにかく頑固。
分からず屋。意地っ張り。
素直になる。
簡単なこと。
それだけのことじゃ。
実に簡単なこと。
毎回、毎回。まったく、こやつは・・・
僕は、彼から「馬鹿たれが!」って言われた気がしました。
彼は私に少し呆れている感じです。
しかしそれも全てわかっていて彼は僕に言っているのです。
やり方は全て教えてある。
方法も。
こやつはすべてを知っておるはずなのじゃ。
全てだ。
心赴くままに、好きなことをやること。
それだけのことなのに。
なーにをやっとるんだか。
わしとの繋がり方も。
というより、常に繋がっておるのじゃがの。
それだけじゃない!
こやつには、魔法も教えてあるんじゃ。
彼はニヤッとウインクして、
そういって実に旨そうに紅茶を飲みます。
このお方が、マスター。
ハイヤーセルフ。
精霊の王。
天上の光の都の主。
特に名前がある感じはしないです。
単に彼の方と敬愛を込めて呼びます。
でも、敬愛を込めてあえて言うならば、精霊王でしょうか。
そしてこの場所は、この都、あるいは、あそことか、ここという言い方です。
そうして、「そのままの自己(私)」という存在になっていた、
僕がお茶を飲んでいると、
その「マジック」あるいは「マギ」という彼の言葉に、
また別の記憶、別の人生がすでにオーバーラップして始まり出したのです。
そう。
僕の中では、別の人生が始まっていたのです。
セラピストは違う誘導をしていましたが、
そんな事もう関係ないです。
耳には届いていますが、理解はしていますが、
僕はもうはじまってしまっていて、
止められません。
闇。
底知れぬ奈落の深淵。
猛烈な不安。
底の知れない恐怖。
ああ、今日がその日なのだ。という、あの感覚。
そこで、僕は現実世界に引き戻されます。