Catherine’s episode 2-3

カタリナの死後
マスター(いと尊きお方・精霊の王)との邂逅と彼の助言

彼女の人生は神様からの「ギフト」

私は喉が渇いていました。

ここは・・・、
私がずっと前から知っているような、
でも初めて訪れたような、そんな厳粛な雰囲気の場所です。

時間が止まってしまった感じがしますが、かすかに頬に風を感じます。

とても清らかな空気です。

深く息をすると、体の芯から癒されるのを感じます。

少し歩いて行くと、
何かの花のような飾り口のついた、清水が出ているところがあります。
冷たそうで、清らかな湧き水のようです。

でも、水場というわけではなさそうです。そういう感じはしません。

「これ、飲んでもいいのかなぁ・・・」

辺りを見回しますが誰もいません。

私はとても喉が渇いていたので、少し迷いましたが、湧き出る水を両手で受け止めて飲もうとしました。
それは、とても冷たくてキラキラとした水です。

口にそっと含んで飲み干すと、
それは、とっても冷たくて体に染みるような、本当に美味しい水でした。

スーッと、身体中に染み渡ります。

私がカタリナ(キャサリン)として人生を生きていた時、
今生で出会った人はいなかったように思います。
アメリカで、ボブが弟だった。
とわかったようなあの感覚はありませんでした。

そして、「あのお方」が近づいてやってきます。

精霊の王、いと尊きお方。

今回は奇抜な姿ではないようです。

でもやっぱり、元の本当の姿でもありません。
奇抜ではないですが、どこか、懐かしいような不思議な衣装を纏っておられます。
それが、いと尊きお方の、出迎えの流儀ですから。(そんなことを思っています。不思議ですが)

それを見てわたしはウフフッと笑っています。

さっきまで、私は火炙りにされてたというのにです。

あのお方は、普通にしていればいいのにとも思っています。

でも、それは、いと尊きお方が、そうしてくれるのはとっても楽しい事かもしれません。

普通なら、やっぱりつまらないのかもしれないですね。

その微笑みは、お帰り。と言ってくれているようです。
そうして、いと尊きお方(精霊の王)は、私に寄り添ってくれます。

私は、いと尊きお方と、あのテラスに向かって静かなポートの上を、
ゆっくり一歩一歩、その足取りを楽しみながら歩いて行きます。

彼は常に生きた人生の結果は求めることはしません。
その人生はどうだった?とか、大変だったね。とか、そうした労いの言葉はありません。
そんなことに意味がないことも私もわかっています。

彼は全てお見通しと言ったところでしょうか。

ただただ、彼は愛に溢れた微笑みをなさています。

そうして私たちは、(テーブルには、幾人か人がいます。彼らにはとても親しみを感じます)
彼が用意してくれたとてもおいしいお茶を一緒に飲みます。
香りがとても良いお茶です。

この人生を通して
いと尊きお方(精霊の王)の私への助言

頑固さ、それをやわらかくすること。

素直になること。

(んー、毎回同じことなんじゃない?)

マジック。(マギカ・Magica)
ギフト。
自分自身も。
また、それを行使すること。
人々にgiveすること。

もう少し素直なることに努めれば、彼女も、もう少し生きやすく世の中を渡れたのかもしれません。

自分の我を押し通すことと、信念を貫き通すことは少し違うことなのかもしれません。

カタリナは純粋でした。

名前はそれを体現しているかもしれません。そんな意味なのでしょう。

人生の目的を端的に体現しているものなのかもしれません。
そして自ら必然的に選択しているのかもしれません。

カタリナは本当に芯ある強い女の子でした。
頑として人の意見を聞き入れないところがあった気がします。

人と関わることよりも、
風の歌を聴き、
鳥や、森の動物たちと話をし、
星と話をすることの方が、
彼女にとっては心地よかったからなのですが。

あるいは、
おばあさんからも、
「気をつけてやるんだよ。あまり人に見られないように」
皆がお前のやっていることを、良い行いだと思っているわけではないからね。

そんなことを彼女は言われていたのかもしれません。


ですから、彼女のおばあさんはこうなるのを一番恐れていたのかもしれません。

自分自身にギフトがあることに気づくこと。

頑固者の魂。

そのような頑固な癖があることに気が付くこと。

あんなにひどい目にあってさえ、私は誰も恨んだりしていないこと。

私は人々から酷い憎しみを受けたこと。あれほど感謝してた自分が癒した人からさえも。

私はとても貧しかったこと。

そして、それらすべてそう言う「経験」をしたということ。

これに尽きます。

そうして、全てが光の粒子となって身体の中に取り込まれていきます。

サンドリオン、(灰にまみれた?の意味?)

あるいは、サンドレという言葉が浮かんできます。

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