The fountain of original wisdom episode 5

Library at the Edge of the Universe


宇宙の果ての図書館

それから、

気の遠くなるような遠くに来たような、
内側のさらに内側の内側に入ったような、
そんな感覚の後、

僕は「そこ」にいました。

そこは、
壮大な宇宙でできた神殿。

神殿。

*神殿は、イオニア式オーダー、柱頭のくるっと巻かれた「ヴォリュート」のようです。しかし、その規模は想像を絶するほど壮大です

神殿と呼ぶにふさわしい場所ではあるものの、
まったく、荘厳、壮大すぎて宇宙空間に漂うような感覚です。

当然ながら、天井が見えません。

天井は降り注ぐ星空たちです。
星のきらめきが圧倒的に降り注ぎます。

流星群。
彗星。

全てが透明であり、宇宙。

壮大な回廊。

回廊の両サイドに整然と、延々に巨像が立っています。

なんというか、全く想像を超える壮大さです。

神様をかたどったものです。見たこともないような荘厳さです。

そして、その神々しさは、私が目を閉じていてもまぶし強烈な光が私の体を突き抜けていきます。

僕がちっぽけな蟻にでもなった感じです。

そうして正面の方は、ずっと遠くで光と雲でかすみ、
左の方にはクリスタルで象ったような球体のオブジェが宙に浮いてゆったりと回転しています。

宇宙儀です。私たちのいる宇宙だけではありません。

それは、実に、実に壮大です。

僕たちの、青い地球のもあります。

誰かが近寄ってきます。

「ここ」の人です。

懐かしさと、友愛、穏やかさ、真の知性、深い叡智、そんなオーラのある人です。

でも、彼は地球人ではありません。

漆黒の優しい大きな瞳がとても綺麗で印象的です。

僕が来るのを待っていてくれたようです。

「ようこそ。」

待っていましたよ。
彼がそういいます。

「ここには好きなだけ居ていいのです。」

彼の眼差しは、知性と優しさが溢れています。

「それから、ここにあるものは、すべてどれを手にとっても良いですよ。あなたのものでもあるのですから。」

穏やかな声は宇宙に広がります。

宙に浮かぶ光の粒一つ一つが宇宙のメモリー。
愛のメモリーたちなのです。

すごい。これ全部が「記憶」なのか!!
なんて凄いんだ!

整然と本棚(実際は、本棚というわけではないのですが)に並んでいるようなもの。

飛び出して宙を飛びかって、はしゃいでいるもの。 

それらはすべてが愛おしい、経験の記憶。

こんなところ時間も忘れていつまでも居れそうです。

光の粒に触れると、色んなものが僕の中に流れ込んできます。

星々の記憶。
文明の軌跡。
星々や、銀河系を破壊し合うような酷い殺し合いもありました。

宇宙の大戦です。

銀河と銀河の大戦争。

でも、そう。

それらは、全てが、完全な愛なのです。

あゝ、イエス様が言ってたのって、こう言うことなんダァ・・・

僕はそんな風に思います。

そう。

ここは誰もが行けるところ。
また、来ることになるでしょう。

いつでも。
好きな時に。

ここは
全宇宙の記憶が集まる、宇宙の果ての図書館。

でも、
ただ、「ここ」と呼びます。

また、会いましょう。

待っていますよ。

僕は、意識が遠くなります。

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