Ambassador from the Stars episode 9



星の使者

司令官 あるいは将軍

私は、
この惑星、
地球を外から見ています。

無数の恒星間宇宙船の艦隊が、
地球に集結しています。

壮大な光景です。

静寂の宇宙に、「愛」が全てを包み込んでいます。

地球に神聖な太陽が昇ります。
始まり太陽です。

ダイヤモンドリング。
地球の夜明けです。

そのとき、
静寂の宇宙空間に、割れんばかりの歓喜が響き渡ります。

青く澄みきった惑星は祝福を持って受け入れられたのです。

私の宇宙船は、360度、外が見渡せるようになっています。

私と何人かのクルーが一段高いところにいます。

そこが宇宙船をコントロールするところのようです。

私たちの恒星間を、移動する巨大な宇宙船の艦隊です。

天井から足元まで、外が見渡せるようになっている窓際で、私たちの家族たち、私の舩のクルーが地球の美しさに見とれています。

しかしその見とれている様子が、厳正にして荘厳でどこか神聖な儀式に見えます。

何度も見ているような光景なのに、私は、青い惑星の美しさ、太陽の美しさにすっかり魅了されています。

私たちはある「知らせ」をもって地球にやってきました。

私たち自らの意思でここまでやってきたのです。

私たち恒星間連盟が協力して「ある計画」を実行するためです。

私たちはこれから始まる壮大なドラマの始まりにいるのです。

壮大なドラマ。

それぞれの宇宙の諸力によってデザインされた完璧なヴィジョン。

私は栄光に浴しているという感情です。

参集した皆がワクワクし、創造の喜びで溢れています。

私はジェネラルと呼ばれています。
私たちの船団を率いる立場のようです。

この計画は地球の言葉で言えば、「楽園計画」とでもいうのでしょうか。

私たちは、この日のために長い時間をかけて準備してきたのです。

しかし、この表現は真実ではありません。

創造
(クリエーション)に、時間という概念はそのまま当てはまらないからです。

宇宙には、時間という概念がありません。
全て、「現在」の連続があるだけです。

私たちは、シリウス星系の惑星からきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です